TOKYO meets LONDON

ロンドン在住2年目のアラサー主婦(元社畜)が綴ります。

【今宵はロンドンの老舗パブで】City of Yorkeで中世にタイムスリップ。

2年前の夏に渡英し、ロンドン生活も大分慣れてきた。

はじめはロンドンを始めとしたイギリスの歴史あるクラシックな街並みや、緑あふれる公園に胸をときめかせていたものの、「非日常」が「日常」に変わっていくと、イギリスの嫌なところも段々と目についてくる。

「好き」と「嫌い」をごちゃまぜにして、自分の「日常」が東京ではなくロンドンに変わったのは渡英後3カ月を過ぎたあたりだろうか。

もうすぐ2年が経つが、未だにイギリス・ロンドンという国際都市に飽きない。

日々何かしら発見があり、新鮮さが失われないのがこの街の大きな魅力だろう。

 

さて、今日はたくさんあるロンドンの「好き」なところをひとつ。

フランスといえば、カフェ。イギリスといえば、パブ。

大好きなお気に入りパブについて紹介したい。

 

優雅なアフタヌーンティーも素敵だけど、やっぱりパブが一番好き。

そもそもパブって何?という方は以下ご参考までに。

パブPub)とは、イギリスで発達した酒場のこと。パブリック・ハウス(Public House)の略。類似呼称にバーがある。アメリカ合衆国では同スタイルの酒場はバーとなる。日本では、洋風の居酒屋のことを「パブ」や「バー」と呼んでいるが、最近では酒類を提供する風俗店にも「パブ」の名が多く使われている。

元々は、酒の提供だけではなく、簡易宿泊所や雑貨屋の機能も備えた場所として18世紀から19世紀頃に発達したものである。1868年の文献にパブという言葉が現れたのが、この言葉が使われた最初であるとされる。この当時は、"public house"(公共の家)の名の通り、町の中の便利な社交場として存在していた。(略)サッカーなどのスポーツ観戦のためには高額な衛星放送に加入しなければいけない現代の英国(やアイルランド)では、パブに赴いてパブに設置された大型テレビなどで友人と共にスポーツ放送を見て休日の午後を過ごす風景は非常に一般的である。

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イギリス人はとにかくパブが大好き。夏でも冬でも金曜日の午後3時くらいからはみんなパブの前に繰り出して、立ちながらビールを持ちながら談笑する。

(中には酔っぱらって盛り上がりすぎているのもいるけれど)

そして土日の昼間から夕方にかけては、みんな好きなフットボールクラブやラグビーを応援しながら一喜一憂しながら試合放送をみて楽しんでいるのだ。

 

日本でも居酒屋から立ち飲みまで平日の夜とか関係なく飲んでいた私としても、イギリスのパブ文化は大好き。

入口を開けて、

自分でビールを頼んでその場で払い(キャッシュオンデリバリー方式)、

好きな席に座ったり、天気がいい日はパブの外で立ちながら飲む。

お腹がすいたなら、パブ飯を頼むもよし、クリスプス(イギリスで言うポテトチップス)をつまみながらもよし。

※ちなみに、近頃イギリスではガストロパブのブームがじわじわときております。

また別の機会におすすめガストロパブについても書きますね。

 

この自由気ままで立ち寄れる雰囲気が好きで週2~3回の頻度で通っている。

お恥ずかしながら、カフェ替わりにふらっと立ち寄って£2.5くらいのハーフパイントで飲んだりもしょっちゅう。

1人でも友人とでもカップルでも家族でも自由に誰でも受け入れてくれる懐の広さがパブにはあるのだ。

 

さて、今日はロンドン中のパブ50軒以上(たぶん)に通った私がおすすめするこちら。

 

Cittie of Yorke シティ・オブ・ヨーク

22 High Holborn, WC1V 6BN tube Chancery Lane

OPEN HOURS : 12:00~23:00
※食事は12:00~14:00、18:00~21:00(土12:00~21:00)*日曜はお休み

「city of york pub london」の画像検索結果

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(※画像はお借りしました)

地下鉄のセントラルライン、キャンサリー・レーン駅の出口から徒歩1分もかからない。

 

入口を開けた瞬間、外のドアからは想像もつかないような重厚で圧巻なインテリアと高い天井、酒樽がお出迎え。

 

入ってすぐ左側に見える長いバーカウンターはイングランド最長らしい。

バーカウンターの頭上に並ぶ古い酒樽とテューダー朝のインテリアがこれぞイギリスの老舗パブといった圧倒的な存在感を示す。まるで大聖堂のようと感じる。

なんと1430年頃には既に宿屋を兼ねたパブとして運営され、17世紀には当時流行していたコーヒーショップとしても名を馳せたそう。

かなりの老舗具合にびっくりだが、実は現在の内装は1920年代に再現されたもの。といっても、既に100年近い時が経つ。

改めてイギリスのいにしえの建物に中世の面影を想像し、ため息が出てしまう。

 

法曹街近くなのでベテランからたまごまで弁護士との面談にもよく使われているそう。

なんとなく金融・ビジネスの中心地であるシティ付近のパブと違い、アカデミックな雰囲気をまとう常連客も多い。

 

 

ここは食事よりもドリンクがメインで、おすすめはサミュエル・スミス・オールド・ブルワリー・ビター(Samuel Smith's Old Brewery Bitter)。

ロンドンで伝統的な木樽から楽しめるのはここだけ!ちなみにサミュエル・スミスはヨークシャー最古の醸造所でもある。

なかなか苦みがありコクがあるので黒ビール好きにもおすすめ。

日本的な爽やかなラガーが好きな方はオーガニックラガーやフルーツビールも変わり種として面白いと思う。

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日本から友人が遊びに来た際はロンドンを代表する老舗パブとしてよく連れていく。

みんな、入口を開けた瞬間、まるでタイムスリップしたような雰囲気に「イギリスに来たって感じ!」とわくわくしながら言ってくれるだけでも来てよかったと思う。

 

友人の分も合わせて、「Two pint of Samuel Smith's, please!]と注文。

そこから何杯飲んだかわからないくらい、ビールを乾杯し、

近況報告から昔話やイギリスの四方山話と延々と語り合い、

23時頃にはもう閉店だよ!と店員から一蹴され、

しぶしぶ、足取りフラフラ、キャンサリー・レーン駅に急いで駆け下りるのである。

 

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